FP3級は一生ものの財産になる。投資初心者への最初の提案 -No.20-


「投資の勉強、何から始めればいい?」への私の答え

投資を始めたいと思ったとき、多くの人が最初に手を取るのは投資本や、YouTubeの解説動画です。

もちろんそれも悪くありません。でも私が今、投資初心者に一番すすめたいのはこれです。

FP3級(ファイナンシャル・プランニング技能士3級)を取ること。これです。実際友達にも勧めたことはありましたが、資産形成への理解が格段に上がったように思います。

「え、資格を取るの?」と思うかもしれません。でも聞いてください。FP3級は「資格を持つこと」が目的ではなく、勉強のプロセスで一生使える知識の土台が手に入ります


FP3級が投資初心者に最強な理由

① 学習範囲が「お金の全体像」をカバーしている

FP3級の試験範囲は6つの分野に分かれています。

分野内容
ライフプランニングと資金計画社会保険、雇用保険、住宅ローンなど
リスク管理生命保険・損害保険の仕組みと見方
金融資産運用株式・債券・投資信託・税制など
タックスプランニング所得税・住民税の仕組み、控除の種類
不動産不動産の売買・税金・活用の基礎
相続・事業承継相続税・贈与税・遺言の基礎

投資の勉強をしていると「NISAは非課税って言うけど、なんで?」「iDeCoの税メリットって何?」という疑問が次々と出てきます。でもFP3級を学んでいると、その疑問が自然と解けていくのです。

② 難易度が高くない

FP3級の合格率は学科・実技ともに60〜80%前後で推移しています。国家資格の中ではかなり取りやすい部類です。

勉強時間の目安は30〜100時間程度。毎日1時間勉強すれば、1〜3ヶ月で合格圏内に入ります。

薬剤師として勉強してきた私からすると、「こんなに実生活に直結した内容が、これだけの時間で学べるのか」と正直驚きました。

③ 投資本1冊より、広くて深い

投資本はどうしても著者の専門分野や主張に偏りがちです。「インデックス投資最高」「配当株最強」「不動産一択」など、それぞれに立場があります。

一方、FP3級のテキストは中立的な教科書として編集されています。複数の金融商品を横断的に比較しながら学べるため、バランスのいい視点が身につきます。

④ 知識が「一生もの」になる

FP3級で学ぶ内容は、今後の人生でずっと使えます。

  • 生命保険を見直すとき
  • 住宅を購入するとき
  • 転職・副業で収入が変わるとき
  • 相続が発生したとき
  • 老後の年金を設計するとき

投資の知識だけでなく、人生の節目ごとに役立つのがFP3級の最大の強みです。


「FP相談に行けばいいのでは?」という疑問に答える

「勉強するより、詳しい人に相談した方が早くない?」という意見もあるかもしれません。

もちろんFP相談が悪いわけではありません。でも私がFP3級を自分で勉強することをすすめるのには理由があります。

自分に知識がない状態でFP相談に行っても、話の半分も理解できないからです。

専門家の話を正しく理解し、質問し、自分の状況に当てはめるには、最低限の素地が必要です。FP3級レベルの知識があれば、専門家の話が「点」ではなく「面」として理解できるようになります。

知識は、相談を活かすための土台でもあります。


どうやって勉強すればいいか

FP3級の学習は、独学で十分です。

おすすめの流れ:

  1. テキスト1冊を選ぶ(「みんなが欲しかったFPの教科書」シリーズが人気)
  2. 問題集を1冊用意する(同シリーズの問題集が相性◎)
  3. 過去問を繰り返す(日本FP協会・きんざいの公式サイトで無料公開されている)

試験は年3回(1月・5月・9月)実施されています。申し込みから試験まで約2ヶ月あるので、「次の試験に向けて今から勉強する」という具体的なゴールを持てます。

受験費用は学科・実技合わせて6,000円程度と安く、コストパフォーマンスは抜群です。


薬剤師として感じること

私は薬剤師として、患者さんと薬の話をするとき、「ある程度自分で調べてきた人」と「完全に丸投げの人」では、コミュニケーションの深さがまったく違うと感じています。(服薬指導に限ったことではありませんが。)

「先生に任せます」ではなく、「ネットで調べたらこう書いてあったんですが」と質問してくれる患者さんの方が、一緒により良い選択ができることが多いと思います。

お金も同じです。「自分のお金のことを、人に全部任せる」のは、本来おかしな話です。

FP3級は、自分のお金の主導権を自分に取り戻すための一歩になります


まとめ

  • FP3級は税金・保険・年金・投資・相続を網羅した、お金の全体地図
  • 合格率60〜80%、勉強時間30〜100時間とハードルが低い
  • 投資本1冊より広く・中立的な視点が身につく
  • 学んだ知識は人生の節目ごとに一生使える
  • 自分で知識を持つことが、お金の主導権を持つことにつながる

投資を始めたいなら、まず証券口座を開く前にFP3級のテキストを開いてみてください。きっと「こんなことを知らずに投資しようとしていたのか」と気づく瞬間があります。


参考リンク


※本記事は情報提供を目的としており、特定の資格・商品の取得・購入を推奨するものではありません。試験の詳細・スケジュールは日本FP協会の公式サイトでご確認ください。